スピーカーケーブルは 太さ 長さ 末端処理

抵抗値がアンプの特性に影響 

  •  アンプにもスピーカーケーブルにも音色はありません。
しかし、アンプの特性はスピーカーケーブルの「抵抗値」でが変わります。スピーカーケーブルを変えて音が変わったら、
  • ケーブルの抵抗値が変わったから
ということになります。厳密にいうと「ケーブルの抵抗+末端処理(接触抵抗)」。価格とか構造ではありません。「抵抗値」だけに着目すば充分です。

    抵抗を減らす方法

    • 伝導率の高い材質
    • 太く短く
    • 末端処理は確実に固定する
    材質としては銀がもっとも抵抗値が低いですが、かなり高価です。やはり銅が現実的です。無酸素銅とタフピッチ銅では抵抗値が同程度なので、安いタフピッチ銅でよいでしょう。金は錆びないという利点がありますが抵抗値は銅に劣ります。
     断面積が大きいと抵抗値が下がります。短く使うと抵抗値が下がります。撚り線のネジ締め接続よりも、錫メッキの丸形・Y形圧着端子 などで確実に固定すると抵抗値は下がります。
    1. 接続端子と撚り線の接続は不安定
    2. スピーカー側とアンプ側の両方で不安定
    1.撚り線をターミナルに直接接続すると、ネジの締め方・撚り方、剝き方、すべて音は変化します。同じケーブルでも作業結果で変わります。音質変化の原因がケーブルなのか、作業結果が不安定要素なので、その都度音が変わったように聞こえます。けっしてケーブルの音は変わっていません。

    2.撚り線をターミナルにネジ止めするよりも、端子にハンダ付けしてからターミナルに接続したほうが良い結果をもたらすでしょう。異種金属での金属同士の相性もあります。特に金のターミナルと錫メッキでは錆びが出ることがあるのでコンタクトオイルなどで工夫が必要です。

    以上のように、同じケーブルでも違う音になる要素は多々あるのです。「音質変化の根拠」を見極めないと良いケーブルやプラグを捨ててしまうかもしれません。

    長さと太さの公式?

    直流抵抗だけに着目するなら断面積の大きいケーブルがよいことになりますが、そうは行かない場合もあるようです。  
    • ケーブルの抵抗とスピーカーのインピーダンスとアンプのダンピングファクター(スピーカーの余振を抑える機能)で周波数特性が変わる
      とはいっても、自分のような素人が出来るのは
    • ケーブルの長さ
    • ケーブルの太さ
    • ケーブルの接続方法
    を変えることだけ。「ケーブルの音などというものは存在しない~スピーカーケーブルの選び方」- 創造の館さんよると、実用的な長さはmあたり1スケアで十分。以下引用です。 
    • 1mなら1スケア
    • 2mなら2スケア
    • 3mなら3スケア

     シンプルで分かりやすいですね。念の為アンプを選ぶときはダンピングファクターが40程度は欲しいところ。細いケーブルでダンピングファクターも小さいと、情報量が少なく締まりの無い不明瞭な音になるでしょう。深く締まった低音と明瞭で伸びやかな高音を求めるならアンプのダンピングファクターも考慮に入れておきましょう。

    Hi-CPならキャプタイヤケーブル

    安くて太いケーブル代表。スピーカーケーブルとして売られているわけではありませんが、CPは高いと思っています。同じ線材で見た目が美しい専用品を探してみるのもいいかもしれません。材質、太さ、許容電流など  仕様が提示されているものから選ぶのが無難です。

    3.5sqVCTの仕様(オヤイデ電気より)¥600/m 前後

    構造

    丸型キャプタイヤ

    導体構成

    3.5sq (45 / 0.32mm) ×2

    線材

    タフピッチ銅

    絶縁体(内部)

    PVC

    絶縁体(外部)

    PVC

    絶縁体標準厚

    0.8mm

    シース厚

    1.8mm

    仕上がり外径

    12mm

    許容電流

    32A

    耐電圧

    600V(AC), 750V(DC)

    連続導体許容温度

    60℃

    5.5sqVCTの仕様(オヤイデ電気より)¥700/m 前後

    構造

    丸型キャプタイヤ

    導体構成

    5.5sq (70 / 0.32mm) ×2

    線材

    タフピッチ銅

    絶縁体(内部)

    PVC

    絶縁体(外部)

    PVC

    絶縁体標準厚

    0.8mm

    シース厚

    1.8mm

    仕上がり外径

    12mm

    許容電流

    32A

    耐電圧

    600V(AC), 750V(DC)

    連続導体許容温度

    60℃

    • 「太いケーブルでは低音は増えるが高音が減る」?
    という説。交換前と高感後の、聴感上の相対的な変化ではないでしょうか。太くすると低音が減るといういよりは引き締まる傾向があると思います。大型スピーカーで低音が膨らんでいるなら太いケーブルを試してみましょう。高音も情報量が増えるので、チープで細い音から伸びやかになる傾向がある筈です。
     スペクトラムアナライザーなどの周波数特性にはノイズや反射音の区別がありません。あくまでもオーディオルームでの周波数ごとの音量だけを表示します。音質と音量はイコールではありませんし、印象は違って聞こえます。テレビの映像に例えると、画面の大きさは同じでも、
    • 2k
    • 4k
    • 8k
    と情報量は違いますよね。抵抗値の低いケーブルも、音圧レベルは同じでも、音の解像度・情報量異なります。これを大きな違いと言う人もいれば、画面が大きくなければ意味がないという人もいるかもしれません。
     実際に、5.5sqのケーブルを扱う作業は、被覆を剥くのも、銅線の先を揃えるのも、なかなかの力仕事になります。それこそ小さい端子には線が入り切らないし、ケーブル自体の重さでターミナルが壊れる可能性さえあります。私は軽くするために、このグレーの厚い被覆をすべて剥いて使っています。軽くなったからといって聴感上では区別できない程度、人間の耳では分からない程度です。


    上の写真、グレーの方が5.5sq。下側の黒い方が3.5sq。5.5sqはずしりと重いです。手持ちの電工ペンチでは刃が立たず、ニッパー・カッター・ペンチで処理しました。
     これ以上太いケーブルもあるでしょうが、実用には、このあたりが限界でしょう。

    それでも5.5sqは重すぎるので被覆は剥がして軽くしました。カッターで縦割りし、中からビニール芯線を取り出して使いました。

    白黒ねじれが5.5sq、下側の銅色平行がAmazon14AWG。

    ※ ケーブルの被覆を取るのは振動対策にマイナスだという話は聞いたことがあります。実際に実験してみると人間の聴力の範囲を下回っているようです。私は全く違いを感じませんでした。

    接触抵抗による歪を減らす

    私が、最初に5.5sqケーブルを使ったとき、音がイマイチだと思ったのは末端処理に問題があったようです。太いケーブルの一部分だけで接触していたり、撚り線接続がゆるゆるだったり。太いケーブルほど末端処理の影響は大きいようです。
    • ボリュームを上げていくと、うるさくなる
    • ボリューを上げていくと声に癖が付く
    というのは全て接触不良による歪が原因でした。(周辺機器が故障はない)
    平型端子やギボシの加締め、ハンダ、撚り線のほつれ、バナナプラグの取り付け方など、
    • アンプの出力端子→スピーカーのターミナル→スピーカーユニット
    まで、ケーブルの接続接点は様々なところにあります。
    ケーブルの末端処理・締め直しで抵抗を減らすこと。
    • 接触面積を増やす
    • 接点の柔らかさ
    • 撚り線のほつれ
    • しっかり加締める
    ハンダ付け・錫メッキの端子・撚り線の末端処理。処理後、情報量は増えて高音域の歪や低音のぼやけがなくなり、静寂でクリヤーな音。効果大で驚きました。スピーカーケーブルを交換する前にトライする価値はあります。スピーカーの自作派はスピーカーユニットからスピーカーターミナルまでの内部配線処理も見直す価値はあります。

    接点数

    アンプからスピーカーまでの接点は極力少ないほうがいいです。接点が増えると接触抵抗が増えます。少ないに越したことはありません。私は切り替え実験用に使っていたスピーカーセレクターとそれに接続していたプラグなど全て排除しました。オーディオとはレベルの違う話ですが、我が家のアンテナケーブルも屋根からの引き込みまでの接点をなくしたら利得30dBアップし、ブースター不要になりました。参考までに。

    末端処理は接触面積を増やし、きっちり固定

    撚り線の先端固定

    撚り線がバラけていたり、加締めがゆるい、ハンダが浮いている・錆びているなど、接触不良によるノイズや歪が生じます。それをケーブルの音質だと勘違いする可能性もああります。悪い可能性を一つずつ減らしていきます。ターミナルもバナナプラグも金メッキです。錆難いと思うからです。ところが
    • ハンダなどの錫と金の接触は腐食を促進する
    • 銅線にハンダを染み込ませると固くなる
    など、予想外の問題も出てきます。先端だけをハンダで固定。安定性がもう一つでバラけたり切れたりで



    全体にハンダを染み込ませたら、硬すぎて接触面積が少なくなってしまった



    Amazon16awgの先端に0.9mmの単線を巻きつけてハンダ付け。単線のみをスピーカーターミナルやバナナプラグにネジ止め。これは◯?でした。
     単線はハンダよりかなり「締めしろ」が感じられます。結果、人の「鼻声・カラカラ声」などの癖が薄れ全体に分解能(情報量)があがったようです。


    かなり下手で雑な仕上がりですが、それでも撚り線直付けよりは音質向上を感じます。仕上げが上手ければ効果もそれなりにアップしそうです。しかし絶対とは言い難い微小変化。

    • 接触面積を稼げない
    私のアンプ側のスピーカー端子。バナナ端子は使えますが、Y型端子が使えません。このツマミを抜き取ることができればY型端子も使えそうですが、このツマミは抜き取ることもできません。メーカーDENONは、より線の直付けを推奨していて、困ったものです。


    写真は、撚り線に単線を巻きつけて、ハンダ付けしたものを接続したところ。黒いのは熱収縮チューブ。スピーカー側はY型圧着端子で、こちらのアンプ側は単線端子。さらに良くなりましたが、もう少し明瞭度を上げたい。(T_T)。

    撚り線 強加締め

    アンプ側。
    やはり単線が細すぎて接触面積を稼げないような気がします。アンプの取説には
    このようになっています。「裸線を撚って閉めつけろ!」ってわけです。私のケーブルは5.5sqなのでギリギリ入るのですが作業途中で撚り線がバラけてしまいます。そこでより線の先をハンダて固めてから差込ました。

    相変わらずハンダは下手です(-_-;)


    これは私のアンプの端子と5,5sqのスピーカーケーブルを無理やり押し込むためのやむを得ない手段です。音は高音の癖が少しとれた気がします。ケーブルの太さと端子の狭さ、締め付けの関係がたまたまうまくいったようです。
    ※ 欠点は、時間経過で緩みやすく、定期的に増し締めしなければならないこと、錆びやすいことなど。端子の接触面積が細いケーブル用なのかイマイチ。何日か聞いていると高音域の分解能がもう一つでまた癖が耳についてきました。ケーブルを動かして接点が動くものはやはりダメのようです。撚り線がひとかたまりにならないので、砂場を車で走るようなものです。(-_-;)

    錫メッキ端子で固定 

    ニチフY型端子・棒端子など

    撚り線直付けから、ネジ締めバナナプラグでかなり良くなったのですが、最終形のY型端子に変えてみます。
    スピーカー側。しっかり吸い付くように固定されます。
    • ニチフ 裸圧着端子 Y形(100個入)無酸素銅(C1020)/電気すずメッキ
    5.5sqのスピーカーケーブルをスピーカー端子に接続するならしっかり固定しないと接触不良が起きやすい。このY型端子は手で軽く締めるだけで、既にびくともしない。抜群に食いつきが良い。以前5.5sqをつないだときは高音域に癖が残っていましたが、このY型端子を使ったら過去イチの透明で繊細さがUP。5.5sqのケーブルはそのままでは太すぎるので、先端の被覆を剥いたら、撚り線を半分に分け、一方をケーブルの根本に巻きつけ、一方をY型端子に接続します。ばらつき・はみ出し注意、ハンダで固定します。


    購入は、配管材料プロ トキワ 楽天店 https://item.rakuten.co.jp/haikanshop/2y8_5166/
    写真のスピーカージャックは金メッキ。錫メッキの端子と圧着するにはコンタクトオイルなどを塗布して異種金属の接触による錆対策をしておきます。https://souzouno-yakata.com/shop/2014/11/28/9294/#特徴。

    良い 
    ↑ 
    丸形、Y形圧着端子 
    棒形圧着端子
    バナナプラグ (ハンダ)
    裸電線(メッキ) 
    裸電線 
    裸電線(メッキ)+ソルダーレスプラグ 
    裸電線+ソルダーレスプラグ
     ↓ 
    悪い
    同じバナナプラグでもネジ式加締めとハンダづけではかなり分解能がかなり違います。ハンダ固定がより安定。

    棒端子。導線用穴直径4mmと大きめ。
    ターミナル端子の軸に横穴が開いているものに棒端子を刺して締め付け固定できます

    このようなターミナルにはY型端子もバナナも接続できます





    バナナプラグは便利で無難

    バナナプラグは扱いやすさでナンバーワン。抜き差しが至って簡単。
    ソルダーレスは音を悪くする~オーディオ用バナナプラグの選び方-創造の館さんのおすすめ、抵抗値が小さく、ハンダが使えるバナナプラグを買ってみました。

    1.サトーパーツ TJ-560

    一体型構造が推しです。ケーブルを小さい穴に差し込む構造。ケーブルの差し込み穴径が2mmでAmazon14awgは入りませんでした。ケーブルの先端処理が必要です。ハンダ付が下手な私には難易度が高いです。(-_-;)
    気になるのはバナナのバネが弱いこと。ジャックの大きさにもよるのでしょうが、私の場合は軽く引っ張るだけでするっと抜けてしまいます。

    材質(絶縁体)ハイインパクトスチロール  
    絶縁抵抗(MΩ)50以上(DC500V)  
    耐電圧(V/min)AC500  
    定格(V)30 定格電流(A)3  
    適合規格RoHS対応
     


    2.  ELECTRO PJP DIYバナナプラグ:半田結線タイプ 

    こちらは穴径が2.3mmあり、更にハンダ付け用の横穴がありハンダ付けが容易になります。私はこちらがおすすめです。(しかし5.5sqのケーブルはギリ入りませんでした。(T_T))
    トキワエレネット・カタログ https://www.tokiwaelenet.jp/html/upload/pdf/product/0000030350046p_TA_vol5.pdf
    DIYバナナプラグ:半田結線タイプ
    絶縁体:ポリアセタール 
    本体:真鍮ニッケルメッキ 
    スプリング:ベリリウム銅ニッケルメッキ 
    定格:500V AC、最大36A、<33V AC , <70V DC (IEC61010-031の定める測定基準による) 
    使用温度:-20℃~80℃ 
    使用ワイヤー:導体-φ2.3mm、外径-φ5mm  

    音は、現在のところバナナプラグはこれが一番です。確実で動かない安定した接続は、同様に音もしっかりクリアーです。

    アンプ背面。スッキリ・きっちり。
    DENON PMA-60にはY型端子が使えません。「ELECTRO PJP DIYバナナプラグ:半田結線タイプ」に落ち着きました。


    接点の腐食 錆止め

    コンタクトオイルを使う

    異種金属の接触ではイオン化傾向の差による腐食が進みやすいことがあるようです。特に「金と錫」。金メッキターミナルに錫のY型端子など。私のバナナプラグはニッケルメッキですが念の為コンタクトオイルを塗布しておきます。音に何らかの劣化を感じたら、接点の腐食をチェックしてみるのも大事です。


    筆や綿棒につけて塗っています。




    半永久的に蒸発しないものもあるようです。


    撚り線・単線・芯線本数の違いは微小

    ケーブルの断面積が同じであれば、撚り線だろうが、単線だろうが、本数が多かろうが、隙間があろうがなかろうが、抵抗値は同じになるはず。その他の効果も2〜3mのケーブルでは聽感上の違いはないようです(静電容量など)。にも関わらず音が変わるとすれば接続処理の問題か、ケーブルの記載データと実際の面積に多少の差異があるのか。ケーブルを始めオーディオ製品を購入するときは仕様データが公開されているものに限ります。(問い合わせに答えてくれるメーカーもあります)


    ケーブルよりも音質変化が大きいのは…

    やはりスピーカーとそのセッティングです。ケーブルとその末端処理で改善したならもう一度セッティングを見直して見ましょう。さらなる向上が期待できます。



    ツイーターの間隔 1.2m、後は壁ギリ。
    低音の量感があり周波数特性がよく聴きやすい。

    ツイーターの間隔 2m、後は壁から30cm。
    解像度があがり、元気が良く鳴りっぷりがいいです。

    これだけ違うと全く違うスピーカーのように聞こえます。思い切って大胆なセッティングをしてから、細かく詰めて行くのが良いと思います。

    オーディオで最も音が変化するのは

    1.スピーカーの交換

    ヘッドホン・イヤホンは小口径・小音量なので耳につけないと使えません。ルームオーディオで同じスケールを再現するなら大口径スピーカーが必要です。オーディオ製品で最も予算を割くべきところは「スピーカー」です。アンプは1万円のD級でもOKで、性能と値段は比例しません。予算で後悔しないためには38cm以上のウーファーとホーン型ツイーターの2Way、若しくはスコーカーを入れた3Wayは欲しいところです。一見破格ですが長い目で見れば安上がり。とかくオーディオマニアは入門機から初めて何度も買い替え、気がつくとトータルで100万を超える人が少なくありません。車のような消耗品ではないので、最初から100万円のスピーカーを買っておけば後悔しないでしょう。但し、スピーカーとリスニングポイントが近いと大型スピーカーほど各ユニットの音がバラバラでまとまりません。将来大きな部屋似する計画がないなら大型スピーカーは諦めましょう。視聴距離にあったスピーカーを買いましょう。

    .スピーカーのセッティング

    置き場所、高さ、スピーカーの間隔…。部屋の大きさや形に合った配置。同じスピーカーとは思えないほど変わります。

    3.先に、スピーカーケーブルやスピーカー端子の接続を見直し

    物理的には些細な変化ですが、好みの音に近づく可能性があります。それでもだめならケーブルやプラグを考えましょう。

    4.アンプやソース、プレーヤーの見直し

    アンプには音色の無いものが理想ですが、ボリュームの安定性に問題があると、音量で周波数特性が変わったり、左右で音量が異なる(定位が狂う)場合もあります。その点、フルデジタルアンプではすべてフラットなものが期待できます。安いものは1万円程度から6万円前後とHiCP。ソースに至っては歪のない高音質ならデジタルです。Youtubeをはじめ動画サイトはデジタルソース。大編成のオーケストラも十分に良い音質が得られます。

    5.参考サイト


     感覚的、形容詞的表現は皆無。目からウロコの連続です。根拠となる計測データなどをわかりやすく、それを比較視聴で証明します。自称オーディオマニアこそ必見のサイトです。

    ・ ケンリックサウンド(https://www.youtube.com/c/KenrickSound

     空気録音がメインです。JBLのライブ感が素晴らしいです。こちらも実践型。比較視聴型。リスニングルームはは在庫スピーカーが左右壁側に沢山あり、およそ良い環境には見えません。ところが実際にiPhoneで空気録音したものでもハイクオリティー。1万円のアンプでもハイクオリティー。市販のJBLが更に超ハイクオリティーに生まれ変わっています。
     クリアーで爽やか、膨よかな高音、ソフトで硬いピアノ、弾むベース、リアルなボーカル…。生き生きしています。JBL名機のレストアが本業のようですが、常に更なるハイクオリティーを追求しています。その方法は
    • 徹底した歪の除去や抵抗値を下げる
    銀単線ケーブルの向きや磁気のテストまで、ネットワークから電源、DAC…等など、使用機器は殆どオリジナル。無駄を省き、クリア+ピュアサウンドのためなら全てやろう…という徹底ぶり。お値段も桁違いですが ^^;。私は無謀にもこのケンリックサウンドに近づこうと日々研究中です^^;。

    追記 2022年9月18日

    まだやり残したところがありました。おまけのジャンパープレートはペラペラで素材も正体不明で扱いづらい。スピーカーケーブルにYラグを圧着したものを自作。音質も多少向上するでしょうが、何より見た目が気になり交換。キッチリ固定でスッキリ。

    異種金属なのでコンタクトオイルも塗りました。

    不要になった、おまけのジャンパープレート

    追記 2022年9月16日 

    「見た目と使いやすさ」でえらぶなら、CANAREのスピーカーケーブルも良さそうです。仕様表では抵抗値の低いものほど良いということになります。

     4s6--- 1mで 0.037Ω 3mだと 0.111Ω ------  
     4s8--- 1mで 0.015Ω 3mだと 0.045Ω

     電材堂さんによると、富士電線工業の VCT 5.5sq×2芯 600V の導体抵抗値は
     VCT 5.5sq×2芯 600V 0.337 / 100m 、 3mだと 0.01011Ω  ------ 

    ①と②の差 が  0.1Ω。割合では約10分の一。音質にどれほど影響するのでしょうか。また、同じケーブルでの長さ1mの差は聴感に影響あるのでしょうか。値段と見た目のバランスでケーブルを選んで末端処理をキチンとしてターミナルにキッチリ固定すれば良いだけかもしれません。 

    CANARE 4s6黒は ¥240/m。VCT 5.5sq×2芯は ¥739 / m。
    導体抵抗値ではVCT 5.5sqがCANAREを圧倒していますが、音も圧倒するかは個人の耳次第です。(^^)。


    手間いらずで、そのまま使えるプラグ付き。2本セットなのでお手頃。
    より線の先はハンダ付けですがプラグへの固定はハンダではなくネジ締めなのが残念。


    自分でプラグをハンダ付けしたい方には、切り売りもあります。

    ※ ざっとググってみた限りではVCTの 3.5sq、5.5sq よりも導体抵抗値の低いケーブルは見つかりませんでした。メーカーさんは見た目重視。売れる商品がいいでしょうし。

    追記 2021年9月5日

    スピーカーケーブルを変えて音が変わるのは
    1. スピーカーケーブルによって抵抗値が変わる
    2. 抵抗値が変わるとアンプの出力インピーダンスが変わる(制動力が変わる)
    3. インピーダンス特性が変わると周波数特性も変わる
    つまりスピーカーケーブルそのものには音質・周波数特性などないのですが抵抗値が変わることで、その影響はあります。変化の結果が好みの音かそうでないかは、個人の好みにもよりますが。ケーブルが
    • 複雑な構造を持つから音が良いとか
    • 価格が高いから音が良いとか
    • 見た目が高級だから音がよいとか
    いずれも根拠にはなり得ません。影響あるのは抵抗値の違いのみ。絶対的な高音質のケーブルなど有り得ない訳です。全ては交換実験の結果が好みに合うかどうかだけです。構造の違いによる音質の違いをうたっている商品もあります。物理的・理論的には正しいものでも聴感で違いが判らないならお金の無駄です。

    ※ アンプで音が変わる要素の一つにボリューム(抵抗)があります。これもアンプの価格とは関係なくボリュームのインピーダンスが周波数で一定でないものがあるようです。つまり、音量で周波数特性が変わってしまうものがあるのです。視聴では、自分のアンプのボリュームの位置を一定にしないと比較試聴に影響を及ぼすことになります。私のDENON PMA-60はフルデジタルでボリューム抵抗は音量に関わらず一定です。