スピーカーケーブル 太い?細い?

スピーカーケーブルの役割

アンプからの電気信号をスピーカーにいかに効率よく伝えるかが、スピーカーケーブルの役目です。効率の変化は音の変化を生みます。

抵抗を減らす使い方

  • 抵抗値が低いケーブルを短く使う
  • 接続は確実に固定する

抵抗値の低い、断面積の大きいケーブルを短く使う。
抵抗値の低い、丸形・Y形圧着端子 などで確実に固定する。錆びにくく安定した接続をする
つまり
  • 抵抗を減らして電流の流れを良くして、且つ、しっかり固定する。
ところが、実際にケーブルを交換した時には、ケーブルの質とは無縁の変化が起こります。
  1. 確実ではない接続作業による変化
  2. 接続端子の選択違いによる変化
1.は、例えば、撚り線をターミナルに直接接続すると締め方や撚り方、剝き線の長さなど、繋ぎ変えるたびに変化します。同じケーブルでも手作業で変化します。変化の原因がケーブルなのか接続方法なのか特定できません。
2.は、撚り線を接続部品に固定してからターミナルに接続するときに起こる変化。プラグにネジ止めする、加締める、はんだ付けする。いずれも異なる結果になります。また、金属同士の相性もあり金と錫では錆びやすく時間経過で変化していきます。

以上を踏まえて、やるべきことをきちんとやると必ず音はグレードアップします。

音が変化したら、その根拠を考える

スピーカーの違いで感じ方も変わります。十分なダイナミックレンジと十分な周波数特性を再生出来るスピーカーでないスピーカーでは変化に気づかない可能性もあります。広い実行振動板面積と高い能率が必要です。実験に使った私のシステムを以下に掲載しておきます。
  • スピーカーは、ツイーターがYAMAHA JA-0506Ⅱ、メインがD-70(長岡鉄男設計)、超低音用DRW-1mkⅡ(長岡鉄男設計)の3way構成。広い特性と高能率が自慢です。
  • アンプはフルデジタルのPMA-60(光ケーブル接続)。
  • スピーカーケーブルはVCT3.5sq 2芯 0.32mm×45本(イメージはオヤイデ電気 


私の場合、スピーカーとアンプまでの距離で2.5mは必要。まず太さを変えてみます。

1.太い VCT 3.5sq(3.31m㎡)から、細いAmazon16Awg(1.31m㎡)へ交換。

断面積は3分の1程度に細くなります。



エンクロージャの内部配線から。
フルレンジ2発、ホーンツイータ、コンデンサ、全て撚り線直付で接続していました。接点・ハンダは数が少ないほど抵抗が少ないと勘違いしていたのです。ターミナル端子もなしでエンクロージャーからケーブル直出し、穴とケーブルの隙間はエポキシ充填で固定していたのです。
今回はそれらの概念を全て捨て、Amazon16Awgケーブルに変更。
  • 平型端子・ギボシ・ハンダを使い、スピーカーターミナルも増設で、徹底固定。

スピーカーからアンプまでもAmazon16Awgに交換。

左スピーカーが終わったところで左チャンネルだけ音出し

  • 明らかにおとなしい。音量が少ない感じがする。低音が細く高音も細い。明らかに情報量が少ない感じがするのは思い込みでしょうか。
ケーブルが原因でないなら内部配線の接点抵抗が増えたからか?。おとなしいのでボリュームを上げてみると、今度は煩くなった。上げるほどに煩くなる。歪?でしょうか。それにしても低音が少なすぎる。全体に瘠せて貧弱。

右スピーカーも同様にし両チャンネルで音出し。

やはり物足りないので、つい音量を上げる。上げると煩くなる。バイオリンはキーキー、弦バスは小ぶりで輪郭もない、バスドラムやグランカッサの違いがない。ピアノはハンマーの音が消え、パイプオルガンの最低音もでない。大人のボーカルが中高生に若返ってしまった。明らかにマイナス変化だと感じるのだが。はっきりと理由がわからない・・・。

「音が変わった」原因は?

  • 聞き方が変わった(思い込み)
  • 音が変わった=良くなったとは限らない
  • ケーブルの抵抗値変わった
  • ケーブルの接続方法で接点抵抗値が変わった
  • ケーブルの長さで抵抗値が変わった
  • ケーブルの太さで抵抗値が変わった
要素が多すぎて困ります。同じケーブルでも違う音になる要素は沢山あるのです。「変化の根拠」も考慮にいれておかないと良いケーブルを捨ててしまうかもしれません。

長さと太さの公式?

直流抵抗だけに着目するなら断面積の大きいケーブルがよいことになるが、そうは行かない場合もあるようです。  
  • ケーブルの抵抗とスピーカーのインピーダンスとアンプのダンピングファクターで周波数特性が変わる
  とはいっても、自分で出来るのは
  • ケーブルの長さと
  • ケーブルの太さと
  • ケーブルの接続方法
を変えることだけ。「創造の館」さんよると、実用的には0.5スケア/mで十分らしい。以下引用です。
  • スピーカケーブルが4mまでなら2スケア(14awg)  
  • 7mまでなら3.31m㎡(3.5sq・12awg)  
  • 11mまでなら5.261m㎡(5.5sq・10awg)  
  • (それ以上は2パラ)    

とても分かりやすく参考になります。

2. Amazon 16awgの2本使い(2.6m㎡?)

一応パラってみます。同じケーブルを複数つかって断面積を増やす実験。


パラだから2.62m㎡。これで周波数バランスはかなり良くなったが、3.5sqに比べるとまだ高音域が歪んで聞こえる…。(写真には電源プラグついてますが差し替えが簡単なのでこちらのスピーカーセレクターにテーブルタップをにコンセントプラグを使っています。これは接点があまく、精度に問題が残る可能性はあります。)

3.更にAmazon 16Awg4本(5.2m㎡?)

手持ちの電源コードを2本加えて4本で実験。計算上は3.5sq以上のはずだが合計4線を撚ってノギスで測ってみるとギリで3sq程度。低音の量感はかなり増え、総断面積が影響するのは間違いないようです。実用に近づくも、私の好みとしてはまだまだ全体に細いというか、聞き慣れないのかな。(今思えばこれも接続精度に自信なしです(-_-;))

その他の要素

撚り線・単線・2芯ツイスト・4芯スタガート…。静電容量・インダクタンス・表皮効果・誘電体損失・機械振動・ダイオード効果…。スタジオとか業務用の長距離接続でないかぎり気にする必要はないようです。人間の聴力ではケーブルの形状よりも、あくまでも「太さと長さ」抵抗値が音質に最も影響するようです。

4. VCT 3.5sq (3.31m㎡)2芯に戻す。

どうもしっくりこないのでスピーカーケーブルを元のキャブタイヤケーブルに戻します。エンクロージャー内の配線はAmazon16Awgのままでも、楽器の音や暗騒音オケの弦の松脂でこすれる感じ、バスドラムの空気押し出し感、ベースの唸り・・・。倍音はのってる感じ。リッチで気分もノリノリ。ブラインドテストをするまでも無く明らかな違いです。(という思い込みや、慣れ、かもしれない(-_-;))

3.5sqVCTの仕様(オヤイデ電気より)

構造

丸型キャプタイヤ

導体構成

3.5sq (45 / 0.32mm) ×2

線材

タフピッチ銅

絶縁体(内部)

PVC

絶縁体(外部)

PVC

絶縁体標準厚

0.8mm

シース厚

1.8mm

仕上がり外径

12mm

許容電流

32A

耐電圧

600V(AC), 750V(DC)

連続導体許容温度

60℃


3.5sqはかなり太いほうだと思います。私のオーディオ再生で目指すところは「忠実再生」です。好みとは別に「ソースを忠実に再生」してほしいです。生楽器の音をイメージしています。生の楽器やオーケストラにふれる機会に恵まれたのでその影響を受けていると思います。オーディオでは色付けなく、ソースに忠実な再生を目指しています。
  • 反応の速さ
  • 広い周波数特性
  • 広いダイナミックレンジ
私はフロア型スピーカーで容積約250リットル。これで生に近い音量・生楽器に近い音色・音場・スケールを体感したいのです。硬いものは硬く柔らかいものは柔らかく、スピード感がでれば申し分ない。それには細いケーブルでは情報量が少ないようです。

5.3.5sqから更に太い5.5sqへ交換

    アンプとスピーカーの関係性か、
「長岡鉄男氏使用の5.5sqキャブタイヤケーブルでは駄目だった」
という人が、
「実際に長岡氏宅のシステムで聞くと素晴らしい音だった」
という話、ネットで見かけます。
  • 好みの問題か耳の問題、あるいは思い込み。
  • システムを含む環境の違いか
  • 末端処理・接続方法の違い
だと思います。私は今までは3.5sqですが長岡氏と同じD-70スピーカーなので
「5.5sqは重くて硬すぎて扱い難い」
と言われていますが音質はどうなのでしょうか。試したくなりました。

早速5.5sqを購入。値段はメーカーと店によってかなり違うようです。富士電線工業10m 送料込みで4059円でした。

5,5sqVCTの仕様(オヤイデ電気より)

構造

丸型キャプタイヤ

導体構成

5.5sq (70 / 0.32mm) ×2

線材

タフピッチ銅

絶縁体(内部)

PVC

絶縁体(外部)

PVC

絶縁体標準厚

0.8mm

シース厚

1.8mm

仕上がり外径

12mm

許容電流

32A

耐電圧

600V(AC), 750V(DC)

連続導体許容温度

60℃

長さは同じく2.5mです。16Awg←→3.5sqほどの大きな変化は無いのでは…と予想。ところが予想に反して大きな変化がありました。楽器の数が増え、音色も豊か、輪郭も鮮明。全体に上質で品よく音場も広く、動きも素早い。位相の乱れも少なくなったよう。念の為、ピンクノイズをスペアナでとってみる。凹凸が減りよりフラットでワイドになっています。物理的にはっきりと違いが出ているので、気のせいでは無いようです。
  • 「太いケーブルでは低音は増えるが高音が減る」?
というのは都市伝説でしょうか。周波数特性の違いではなく、音質の違いだと思います。ソースを変えて聴き込んでいくと、ワイドでフラット、分解能力もあがり、トリオジャズは息使いから暗騒音、大編成のオーケストラは楽器の数まで増えたかのように、より繊細でダイナミック、力強く芯がある。特にピアノがゴツゴツと当たりが良く、且つ高音域はエコーと実音が分離され、透明でよく伸びる。音場も広く豊か。3次元的にハイクラスの音。これをオーディオマニアなら「劇的変化」というべきです。
 周波数特性はあくまでも周波数ごとの音量です。音質とイコールではありませんが、ケーブルでかなり変わります。

こちらが3.5sq↓

こちらが5.5sq↓上に比べてワイドでフラットになっています。
(測定レベルが5db低いです(^^ゞ)

5.5sqを扱う作業は被覆を剥くのも、銅線の先を揃えるのも、なかなかの力仕事になります。それこそ軟弱な端子には入らないし、ケーブル自体の重さで壊れる可能性もありそうです。私はこのグレーの厚い被覆をすべて剥いて使っています。聴感上では全く影響はないです。

上の薄いグレーの方が5.5sq。黒っぽい方が3.5sq。5sqはずしりと重いです。手持ちの電工ペンチでは刃が立たず、ニッパー・カッター・ペンチで処理しました。
 これ以上太いケーブルもあるでしょうが、これだけ情報量があれば十分でしょう。

扱いやすくするために重い被覆は剥がしてしまいました。
カッターで縦割りし、中からビニール線を取り出しました。

上の白黒ねじれが5.5sq、下の銅色平行が14AWG。

※ ケーブルの被覆を取るのは振動対策にマイナスだという話は聞いたことがあります。実際に実験してみると人間の聴力の範囲を下回っているようです。私も全く感じませんでした。

参考にさせて頂いたサイト

ざっと読んだだけですが、ここまでに参考にさせていただいたサイトです。
オヤイデ電気オーディオの科学創造の館たかが電線されど電線全てのケーブルで音が変わりますケーブルナンセンス。この中で、しっかりと物理的根拠(測定データなど)が示されているのは「創造の館」さんです。感覚的な表現、形容詞的表現は一切なく信頼すべきサイトではないでしょうか。

6.ケーブル交換の前に接触抵抗を見直す

最初に5.5sqケーブルを使ったとき、音がイマイチだと思ったのは末端処理に問題があったようです。太いケーブルの一部分だけで接触していたり、撚り線がゆるゆるだったり。太いケーブルほど末端処理の影響は大きいようです。
私の経験では
  • ボリュームを上げていくとうるさくなる
  • ボリューを上げていくと声に癖が付く
というのは全て接触不良が原因でした。かしめ、ハンダ、撚り線のほつれ、バナナプラグの接続など、自分で行った処理は全て疑いの余地があります。やり直しで、高音の伸び、低音の締りが改善されました。費用はかからず効果は大きいと感じました。

ケーブルの末端処理・締め直しで抵抗を減らすこと。情報量をかなり損失している可能性があります。決して侮れません。雑にするとケーブル交換の変化なのか末端処理の変化なのか判断が狂ってしまいます。
  • 接触面積を増やす
  • 接点の柔らかさ
  • 撚り線がバラけていないか
  • 加締めはしっかり
ハンダ付け・錫メッキの端子・撚り線の末端処理。接触面積を増やして接触抵抗を減らすと情報量は増えて高音域の歪や低音のむだな膨らみがなくなり、しずかでクリヤーな音になりました。効果大で驚きました。スピーカーケーブルを交換する前にトライする価値はあります。私のような自作はスピーカーユニットからスピーカーターミナルまでの内部配線処理を見直す価値はあります。(金製品は意外に電気を通しにくいとか)

接点数

アンプからスピーカーまでの接点は極力少ないほうがいいと思います。接点が増えると末端処理の数も増えます。全てをパーフェクトにこなすにはリスクもかくごしなくてはなりません。少ないに越したことはありません。私は切り替え実験用に使っていたスピーカーセレクターとそれに接続していたプラグなど全て排除しました。これだけでもかなり音がよくなります。雑味が取れて静かになり、広がり・奥行き感が増します。

接触面積

撚り線がバラけていたり、加締めがゆるい、ハンダが浮いている・錆びているなど、接触不良によるノイズや歪が生じます。それをケーブルの音質だと勘違いする可能性もああります。悪い可能性を一つずつ減らして行きたいものです。ターミナルもバナナプラグも金メッキです。錆難いと思うからです。ところが
  • ハンダなど錫と金の接触は腐食を促進する
  • 銅線にハンダを染み込ませると固くなる
など、予想外の問題も出てきます。先端だけをハンダで固定。安定性がもう一つでバラけたり切れたりで



全体にハンダを染み込ませたら硬すぎて接触面積が少なくなってしまった



Amazon16awgの先端に0.9mmの単線を巻きつけてハンダ付け。単線のみをスピーカーターミナルやバナナプラグにネジ止め。これはでした。
 単線はハンダよりかなり柔らかく締めしろが感じられます。結果、接触面積が増えたようです。人の「鼻声・カラカラ声」などの癖が薄れ全体に分解能(情報量)があがったようです。


かなり下手で雑な仕上がりですが、それでも音質向上は感じます。仕上げが上手ければ効果もそれなりにアップしそうです。しかし絶対とは言い難い微小変化。

  • 接触面積を稼げないのが欠点ですね。
私のアンプ側のスピーカー端子。バナナ端子は使えますが、Y型端子が使えません。このツマミを抜き取ることができればY型端子も使えそうですが、このツマミは抜き取ることもできません。メーカーDENONは、より線の直付けを勧めていて、困ったものです。
写真は、撚り線に単線を巻きつけてはんだ付けしたものを接続したところ。黒いのは熱収縮チューブ。スピーカー側はY型圧着端子で、こちらのアンプ側は単線端子。さらに良くなりましたが、欲を言えば、もう少しくっきり感がほしいです。今のところはアイデアが浮かびません(T_T)。

追記 2022年2月1日

オーディオで最も音が変化するのは
1.スピーカーのセッティング
です。置き場所、高さ、スピーカーの間隔…。これを十分検討し、次の細かくおとを追求して行く段階で、
2.スピーカーケーブルやスピーカー端子の接続を見直し
にチャレンジをすることになります。そして余裕があれば
3.アンプやソースプレーヤー
を考える。アンプには音色はありませんが、ボリュームは抵抗ですのでそれぞれ癖があるようです。私がフルデジタルアンプなのは余計な要素に煩わされたくないからです。安いものは1万円程度で音質十分。ソースはデジタル時代で、今やYoutubeでも十分良い音が得られます。
私のオススメは、
ケンリックサウンドhttps://www.youtube.com/c/KenrickSound
です。iPhoneで空気録音したものでもハイクオリティー。1万円のアンプでもハイクオリティー。市販のJBLが超ハイクオリティーに生まれ変わっています。クリアーで爽やか、抜群の立ち上がり・立ち下がり…。JBL名機のレストアが本業ですのがさらなるハイクオリティーを追求しています。出来ることは全てやるという徹底ぶりです。お値段も二桁違いますが^^;。私は無謀にもこのケンリックサウンドにチャレンジしています。

追記 2021年12月20日

アンプ側。
やはり単線が細すぎて接触面積を稼げないような気がします。アンプの取説には
このようになっています。「裸線を撚って閉めつけろ!」ってわけです。私のケーブルは5.5sqなのでギリギリ入るのですが作業途中で撚り線がバラけてしまいます。そこでより線の先をハンダて固めてから差込ました。
相変わらずハンダは下手です(-_-;)

これは私のアンプの端子と5,5sqのスピーカーケーブルを無理やり押し込むためのやむを得ない手段です。音は高音の癖が少しとれて良くなりました。ケーブルの太さと端子の狭さ、締め付けの関係がたまたまうまくいったようです。
※ 欠点は、時間経過で緩みやすく、適度に増し締めしなければならないこと、錆びやすいことなど。端子の接触面積が細いケーブルようなのか面積が少ない。何日か聞いていると高音域の分解能がもう一つでまた癖が耳についてきました。(-_-;)

追記 2021年12月6日

超低音用DRW-1mkⅡは不要になりました。
  • D-70だけで十分な低音が得られる(30hz以下まで伸びています)
  • DRW-1mkⅡとD-70 の間で何らかの濁り・歪が感じられる。(クオリティーの差?)
定在波、相互干渉などが考えられますがもともと30hz以下の低音増強用。5.5sqのケーブルに変えてからはD-70だけでも低域は必要十分です。超低音用も接続

追記 2021年11月8日

相変わらず5.5sq。3.5sqとはサイズ以上の違いがあります。次元の違う音。やはり電流の損失が少ないのでは無いでしょうか。性能を活かすのは末端処理が大事です。

追記2021年10月31日

スピーカーターミナル側。
撚り線直付けから、ネジ締めバナナプラグでかなり良くなったのですが、最終形のY型端子に変えてみます。

  • ニチフ 裸圧着端子 Y形(100個入)無酸素銅(C1020)/電気すずメッキ
5.5sqのスピーカーケーブルをスピーカー端子に接続するならしっかり固定しないと接触不良が起きやすい。このY型端子は手で軽く締めるだけで、既にびくともしない。抜群に食いつきが良い。以前5.5sqをつないだときは高音域に癖が残っていましたが、このY型端子を使ったら過去イチの透明で繊細さがUP。5.5sqのケーブルはそのままでは太すぎるので、先端の被覆を剥いたら、撚り線を半分に分け、一方を根本に巻きつけ、一方をY型端子に接続します。ばらつき・はみ出しの無いようハンダでしっかり固定します。

スピーカー側。しっかり吸い付くように固定されます。


配管材料プロ トキワ 楽天店 https://item.rakuten.co.jp/haikanshop/2y8_5166/
写真のスピーカージャックは金メッキ。錫メッキの端子と圧着するにはコンタクトオイルなどを塗布して錆対策をしておきます。https://souzouno-yakata.com/shop/2014/11/28/9294/#特徴。

※ 創造の館さんにある端子選択順位では以下に。
良い 
↑ 
丸形、Y形圧着端子 
棒形圧着端子
バナナプラグ (ハンダ)
裸電線(メッキ) 
裸電線 
裸電線(メッキ)+ソルダーレスプラグ 
裸電線+ソルダーレスプラグ
 ↓ 
悪い
同じバナナプラグでもネジ式加締めとハンダづけではかなり分解能がかなり違います。ハンダ固定がより安定クリアーです。

追記 2021年9月5日

スピーカーケーブルを変えて音が変わるのは
  1. スピーカーケーブルによってインピーダンスが変わる
  2. 抵抗値が下がるとアンプの出力インピーダンスが下がる(制動力が上がる)
  3. インピーダンス特性が変わると周波数特性も変わる
つまりスピーカーケーブルそのものには音質・周波数特性などないわけですが抵抗値が変わるとその影響はあるわけです。変化の結果が好みの音かそうでないかは、個人の好みにもよるわけです。ケーブルが
  • 複雑な構造を持つから音が良いとか
  • 価格が高いから音が良いとか
  • 見た目が高級だから音がよいとか
ということは無いということです。あるのは抵抗値の違いのみ。絶対的な高音質のケーブルなど有り得ない訳です。全ては交換実験の結果が好みに合うかどうかだけです。

※ アンプで音が変わる要素としてボリュームもあります。これもアンプの価格とは関係なくボリュームのインピーダンスが周波数で一定でないものがあるようです。視聴では、自分のアンプのボリュームの位置を一定にしないと比較試聴にかなり影響を及ぼすものもあります。私のPMA-60はフルデジタルでボリューム抵抗は一定といって良いようです。

追記 2021年8月31日

創造の館さんのおすすめ、抵抗値が小さく、ハンダが使えるバナナプラグを買ってみました。
1.サトーパーツ TJ-560
一体型構造でよいと思ったのですが、ケーブルを穴に差し込む構造です。ケーブルの差し込み穴径が2mmでAmazon14awgが既に入りませんでした。ケーブルの先端処理が必要です。ハンダ付が下手な私には難易度が高いです。(-_-;)
気になるのはバナナのバネが弱いこと。ジャックの大きさにもよるのでしょうが、私の場合は軽く引っ張るだけでするっと抜けてしまいます。

材質(絶縁体)ハイインパクトスチロール  
絶縁抵抗(MΩ)50以上(DC500V)  
耐電圧(V/min)AC500  
定格電圧(V)30 
定格電流(A)3  
適合規格RoHS対応
 


2.  ELECTRO PJP DIYバナナプラグ:半田結線タイプ 
こちらは穴径が2.3mmあり、更にハンダ付け用の横穴がありハンダ付けが容易になります。私はこちらがおすすめです。(しかし5.5sqのケーブルはギリ入りませんでした。(T_T))
トキワエレネット・カタログ https://www.tokiwaelenet.jp/html/upload/pdf/product/0000030350046p_TA_vol5.pdf
DIYバナナプラグ:半田結線タイプ
絶縁体:ポリアセタール 
本体:真鍮ニッケルメッキ 
スプリング:ベリリウム銅ニッケルメッキ 
定格:500V AC、最大36A、<33V AC , <70V DC (IEC61010-031の定める測定基準による) 
使用温度:-20℃~80℃ 
使用ワイヤー:導体-φ2.3mm、外径-φ5mm  

音は、現在のところバナナプラグはこれが一番です。確実で動かない安定した接続は、同様に音もしっかりクリアーです。

※ 金メッキと相性が悪い?

異種金属の接触ではイオン化傾向の差による腐食が進みやすい場合があるようです。特に「金と錫」。金メッキターミナルに錫のY型端子など。私のバナナプラグはニッケルメッキですが念の為コンタクトオイルを塗布しておきます。音に何らかの劣化を感じたら、接点の腐食をチェックしてみるのも大事です。

半永久的に蒸発しないものもあるようです。



追記 2021年8月15日

 ちなみにAmazon14awgも同じように末端加工して見ました。音はふくよかで、打音の立ち上がりがよく、低音楽器の弾力も増した。のはいいのですが、高音域、特に声の母音がカラカラと歪っぽい、何か煩い、埃っぽい。情報量が増えて定在波とか反射によるノイズも増えてしまったのでしょうか。それともこの端末処理は間違いなのでしょうか。接触面積が少ないか、単線にばらつきや隙間があるのかも知れません。実に惜しい…。とりあえず原因が分かるまではAmazon16awgに戻して置きます。

    しかし、どうしても2sq以上のケーブルの中低音の豊かさが諦めきれません。単線の巻付けを止めました。Amazon14awgの被覆を長めに剥いて折り返してから撚ります。先端と根本にハンダを染み込ませ固定。それを持ち合わせのネジ一本でのカシメ式バナナプラグに固定。こちらのほうが接触面積は稼げます。結果高音域の歪はかなり減りました。やはり末端処理が情報量を減らしたり歪めたりしていると思われます。

    錫メッキのバナナプラグと金メッキのターミナルは腐食が起こりやすいそうで二の足を踏んでいます。しかしより確実な末端処理としてハンダ付け出来る錫メッキバナナ端子を購入の予定です。腐食の予防にはコンタクトオイルが決め手になりそうです。(これも創造の館さんの受け売りです。)

追記 2021年8月5日

遅まきながら、ここまで来て感じるのは スピーカーケーブルは
  • 素線の本数と素線の太さの違い
でも音のイメージが変わるように感じます。単純に断面積を本数で割ってみると、
  1. Amazon16awg →1.31m㎡ / 60本 0.021...
  2. Amazon14awg → 2.08m㎡ / 42本 0.049..
  3. キャプタイヤ3.5sq →  3.31m㎡ 45本 → 0.073
  4. キャプタイヤ5.5sq → 5.261m㎡ 70本 0.075
となります。「2.3.4」の音はソフトで太めの印象でよく似通っています。最も素線径が細い「1.」だけがタイトでクリアーで周波数帯域も広く感じます。
物理的根拠があるかどうかは分かりませんが。
※ 後で調べましたが全く根拠がないようです。
  • 単に端子の固定方法が違うか、
  • 断面積の違い、
だけのようです。(T_T)

撚り線・単線・芯線本数の違い

ケーブルの断面積が同じであれば、撚り線だろうが、単線だろうが、本数が多かろうが、隙間があろうがなかろうが、抵抗値は同じになるはず。その他の効果も2〜3mのケーブルでは聽感上の違いはないようです。にも関わらず音が変わるとすれば接続処理の問題か、ケーブルの記載データと実際の面積に多少の差異があるのか。

追記2021年7月20日

ご存知CANAREのサイト。
ダンピングファクターの大きいほうがスピーカの制動力に優れ 、 歯切れの良い低音再生が期待できます。https://www.canare.co.jp/catalog/docs/cables.pdf
とあります。導体抵抗が少ないほうがよいと。
ときたら抵抗値についてのサイトがありました。
スピーカー ケーブルのはじめの一歩 抵抗値
長さと太さの関係。単純に考えると太くて短いがいいと思いますが…。
エンジニア の 独り言
表皮効果が顕著になるのは、ケーブルの導線の直径が1.6mm以上の場合で、太いケーブルほど低音域に比べて高音域の抵抗が大きくなる割合が増加してしまい、一種のハイカットフィルターになってしまうわけです。極太のケーブルの方が音がぼけて聞こえる傾向があるというのも、この現象で説明がつくように思われます。…

 …ケーブルの長さより圧着の強さによって、驚くほど抵抗値が変化してしまうことがお分かりいただけると思います。

理論的な抵抗値が聴感に及ぼす影響、個人の接続方法による影響が大きいと言えそうです。私も接点の締め付けや末端のハンダをやり直したら低音が締り高音域の偏りも無くなった様に感じます。

追記 2021年 7月11日

Amazon16Awg1本を片チャンネル2メートルで使っています。あれから、スピーカーの向きや間隔を更に微調整。弦バスのバネ間や弓でこする音がゴリゴリ、バイオリンも松脂が効いていい感じです。バスドラのタッチがハッキリし、分解能がどんどん良くなりました。1週間ほど使ってまた5.5sqに戻してみると、全体に柔らかすぎて輪郭がぼやけてしまったように感じます。当分はAmazon16Awgで行くつもりです。
 試しにもう一度5.5sqに戻して効いてみると全域で太くて柔らかい音になる気がします。ケーブルと再生音も一理あるようです。Amazon16Awgで慣れた耳になってしまったのかも知れません。因みにAmazon16Awgの本数を数えてみると約60本。撚り径1.3m㎡÷60本=線径0.02mmとなりますが。どうなのでしょうか。Gen-san's Cable を買ってみるのもいいかも知れませんね。

追記 2021年 3月15日 スピーカーセッティング変更後

更に欲を出します。スピーカーを後ろの壁に押し付け間隔を広げると音離れが良くなる。定在波対策には良くなったが、周波数バランスは低音が増え過ぎて不自然になった。全体に輪郭がボヤけてしまった。
ツイーターの間隔 1.2m

左右のツイーターの間隔 2mに広げる
そこでスピーカーケーブルを細いものへ交換してみる
  • 太い5.5sqから細いAmazon16awg2m50cmに変更
スッキリして聞きやすい。ベースの立ち下がり・粒立ちがよく輪郭がでた。かといって高音が煩くもない。寧ろ歯切れよく立ち上がりもよい。先の実験で細いケーブルで高音がうるさかったのは、スピーカー位置と部屋の定在波や反射波のせいだった可能性が出てきました。スピーカーを壁に押しつけた事によってそれが改善されたようです。
  • 太いケーブルは周波数特性は上下に締まるように聞こえる?
  • 細いケーブルは周波数特性が上下に伸びたように聞こえる?
あくまでも私の感覚表現ですが、スピーカーの間隔や、置く位置で、ケーブルの太さの使い分けで、好みの音質に近づけるかも知れません。それにしても「Amazon16awg」は、かなりCPが高く(30mで¥1,700前後)、買っておいて損のないSPケーブルだと思います。たまに細い・太い・を切り替えて自分の思い込み度をチェックしています。

所詮オーディオは好みに左右されます。
ジャズ用にJBLを買った人は楽器が生き生きとリアルに聞こえる、ライブハウスの臨場感を味わいたい。更にジャズだけでなくクラッシックを聞くときも同じ傾向を好みます。タンノイの音が好きな人もまた然りで、クラッシックだけではなくJazzを聞くときも伸びやかで周波数特性のよい音を好むのではないでしょうか。
m(__)m。